Alexa定型アクションによる野球チャンネルの自動化

最近Amazon Echoにハマっています。スマートリモコンであるNature Remo miniを同時に買ったのですが、これとEchoを組み合わせると、言葉でテレビや照明、エアコン等を操作でき、まるで未来の家のようです。

しかしながら、音声によるテレビ操作は『アレクサ、テレビつけて/消して』と言えば電源のON/OFFができるので、この限りにおいてはまあ良しですが、チャンネル変更に至っては今一つ便利でありません。リモコンのボタン操作一つ一つをアレクサに言葉で言うことになり、BSやCSのチャンネルに合わせるのはひと苦労です。

若干切実な問題もあります。同居の親が機械音痴で何回教えてもスカパーのプロ野球にチャンネルを合わせることができません。できるときもありますが、チャンネルを見つけることができない日もあるのです。年齢を考えるとこの先改善する可能性も低いです。Echoを買う前にもいろいろ試してみましたが、イマイチしっくりきませんでした。

『アレクサ、日ハムの試合にして』と言うだけでスカパーの応援するチームのチャンネルに合わせる方法を探りました。

シーンの作成

調べたところ、シーンという機能がNature Remoにあることがわかりました。シーンは本来、複数の家電製品を同時に制御する機能です。例えば『おやすみ』のシーンでは照明、エアコン、テレビを同時に消す、というように、複数の家電製品の操作をシーンに合わせてひとまとめにするときに使います。このシーンという機能を使いチャンネル選局をすることを思いつきました。
居間にあるテレビはパナソニックの古いビエラですが、『3桁入力選曲』という機能を使って選局することにします。

パナソニックのビエラのリモコン

例えばGAORA<CS254>を選局する場合、『CS』に合わせてからサブメニューである『S』ボタンを押しサブメニューを表示します。3桁入力選局は上から3番目ですので、『▼』『▼』『決定』という操作になります。次にチャンネル番号『2』『5』『4』を入力すると、GAORAが選局されます。

つまり、『CS』『S』『▼』『▼』『決定』『2』『5』『4』というテレビリモコンの一連の操作をひとまとめにした『GAORA』という名前のシーンを作成します。ボタン操作の間に間隔は不要のようです。

スマホのNature Remoアプリでシーンを作成

プロ野球を放送するチャンネルの数だけ、シーンを作成します。

フジテレビTWO、スポーツライブ+、日テレNEWS24、J SPORTS 1、J SPORTS 2、J SPORTS 3、J SPORTS 4、スカイA、日テレジータス、TBSチャンネル2、フジテレビONE

全部作ると、結構大変ですね。

定型アクションの作成

スマホのアレクサアプリの定型アクションを作成し、『アレクサ、日ハムの試合にして』と言うだけでスカパーの日ハムの試合に自動的にチャンネルが切り替わるようにします。

定型アクション名:日ハムテレビ

実行条件:音声『アレクサ、日ハムの試合にして』

アクション:[スマートホーム]-[シーンをコントロール]-[GAORA]

これで作成が完了です。

アクションで選択するシーンは節ごとに都度日本ハムファイターズの公式ホームページで確認して、定型アクションの設定を変更します。

https://www.fighters.co.jp/news/broadcast/

1週間に2度ほど定型アクションのメンテナンス作業が必要なシステムはカッコ悪いですが、これが一番簡単で最も手間がかからない方法です。現在、もっと自動的でスマートな方法を検討中ですが、調べているうちに結構な時間を費やしてしまいました。総合的に判断してこれが一番賢い方法だと自信を持って言えます。(笑)